書評

一覧

題 名基礎から始める腎臓内科学

著者名
副島昭典
ISBN
9784885632495
出版年月日
2015年3月30日
出版社名
東京医学社
価格
4600+税
投稿日
キーワード
医学
背景
これまで腎臓病学は循環器病学の一部として記述されることが多かったが、研究の進歩とともにその内容は次第に増加した。しかし、身体所見や症候が乏しく、腎臓内科学は初学者にやや取り組みにくいところがある。さらに内科学の基本を理解するには生理学や生化学が、内分泌器官として理解するには血液学や骨代謝、ミネラルの知識などが必要となる。
概要

本書は、まず内科的腎疾患で見られる主な症候と病体について述べ、続いて腎疾患の診断に必要な検査とそれらに異常をきたす病体について解説している。

Ⅰ 総論―腎疾患の病態生理学
A.腎疾患の主な症候と病態
1.浮腫の成因
2.高血圧をきたす病態
3.尿量と排尿回数の異常
4.蛋白尿の種類と診断
5.血尿の成因と診断
B.腎疾患でみられる検査所見の異常と病態
1.糸球体性蛋白尿と尿沈渣所見
2.腎機能
3.血液生化学検査
4.血清・免疫学的検査
5.腎生検
C.水・電解質と酸塩基平衡
1.体液の分布と出納
2.体液の調節機構
3.電解質の組成
4.酸塩基平衡のしくみ

Ⅱ 各論―内科的腎疾患の診断と治療
A.原発性糸球体腎炎
1.臨床病型
2.組織病型
B.二次性糸球体疾患
1.糖尿病性腎症
2.ループス腎炎
3.血管炎症候群
4.肝炎ウイルス関連糸球体腎炎
5.腎アミロイドーシス
6.ファブリー病
C.二次性腎疾患
1.腎硬化症
2.腎動脈狭窄症
3.多発性骨髄腫による腎障害
4.高尿酸血症に続発する腎障害
D.尿細管間質性腎炎
1.急性尿細管間質性腎炎
2.慢性尿細管間質性腎炎
E.腎不全
1.急性腎不全
2.慢性腎不全

Pocket
LINEで送る

編集部より
医学部生だけでなく、多くの医療系学部の学生に向けての入門書。内科的腎疾患を体系的に整理し理解刷るのに役立つ1冊になっている。さらに腎臓病学の新しい知見も盛り込まれており、内科のジェネラリストにも役立つものだろう。
著者
副島昭典