題　名「福沢諭吉」とは誰かー先祖考から社説真偽判定まで

投稿日

2018年02月19日

キーワード

哲学思想

背景

著者は、福沢諭吉が主宰していた新聞『時事新報』の社説の起草者を新たな方法論によって判別し、その中から福沢由来の社説を選び出すことでジャーナリストとしての福沢の全体像を再構成する研究を進めている。 　加えて判別の方法論の確立のために、福沢の署名入著作の本文をデータベース化し、それらを基礎資料としつつ、無署名社説と語彙・文体の比較を実施。また福沢執筆と推定される全集非収録社説はテキスト化して、署名入著作ともどもネット上のサイト「平山洋関連」で公開している。

概要

近代日本を代表する言論人・福沢諭吉には、いまだ十分に探られてこなかった重要な来歴がある。信州・福沢に生まれた先祖がいかにして豊前中津に至ったか、『西洋事情』が近代日本の思想界にどのような影響を与えたか、さらに福沢の署名著作がどのような手順で刊行されるに至ったかなどについて、本書では、膨大な関係資料の紹介とともに、徹底的に解明する。

目　次
はじめに
第一章 福沢諭吉先祖考
第二章 『西洋事情』の衝撃と日本人——赤松「口上書」・龍馬「八策」・天皇「誓文」・覚馬「管見」等へ与えた影響
第三章 福沢諭吉の「脱亜論」と〈アジア蔑視〉観
第四章 福沢諭吉と慰安婦
第五章 武士道・ビジネスマインド・愛国心——福沢諭吉と大西祝の場合
第六章 福沢署名著作の原型について
文献目録
おわりに——『時事新報』社説研究の現状と安川平山論争の帰趨について
福沢諭吉演説一覧
事項索引
人名索引

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編集部より

「福沢諭吉の真実」「福澤諭吉――文明の政治には六つの要訣あり」「諭吉の流儀」「アジア独立論者福澤諭吉」に続く5冊目の福澤諭吉関連書籍。膨大な資料を駆使して、これまで知られていなかった「諭吉像」を描き出している。

著者

平山　洋

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